九州を6日間で半周(長崎→佐賀→福岡→大分)する旅行をプランして、このたび出かけてきました。その行程プランや様子をブログでご紹介している第3弾です。
今までの行程はこちら↓
旅程の2日目、少し早起きして、
世界文化遺産でもある 軍艦島上陸ツアーに参加することにしました。
以前から「ぜひ一度直接見てみたい!」と思っていた軍艦島。
事前に調べてみると、軍艦島に直接上陸できる船会社は5社しかなく、
これらの会社以外は上陸を許可されていないそう。
それぞれが1日2便ずつ、合計10回のクルーズがあるとのこと。
また、軍艦島上陸の際には、安全のためやや厳しめに設定されている条件があって、
その条件をクリアしていないと上陸できなかったり、
天候によっては船が欠航になることもあるので、
それも念頭にいれてツアーに申し込むのが大前提です。
ツアー内容でチェックしたいポイントは?
まずは、「どの船会社にする?」と、5社を比較検討することに。
① 軍艦島コンシェルジュ:株式会社ユニバーサルワーカーズ
② 軍艦島上陸クルーズ:高島海上交通
③ 軍艦島上陸周遊クルーズ:やまさ海運
④ 軍艦島ツアー:シーマン商会
⑤ 第七ゑびす丸
それぞれのホームページを見ながら、
私自身がチェックしたポイントを以下にご紹介したいと思います。
料金は?
家族4人で行くので、当然ながら料金は気になるところ。
でも、一生に一度であろう機会なので、ツアー内容に納得すれば、
ある程度の金額になってもやむなし、という気持ちで探しました。
通常であれば、ツアー参加費として、大人1人約3,600円~10,000円、
さらに、別途軍艦島への上陸料として、大人1人310円プラスされます。
船の規模や座席は?
何といっても「三半規管弱め」で、乗り物酔いが心配な私は、
船の大きさや、座席(窓側の方が気が楽なので)がちょっぴり気になりました。
これは① 軍艦島コンシェルジュ のジュピター。
⑤ 第七ゑびす丸 は、漁船なのかな?釣りをする方にはぴったりのようですが
(たしかに軍艦島で釣りをしている方をところどころで見かけました)
出航場所が遠かったのと、三半規管弱めの私では酔いそうだったので(笑)
今回は除外しました。
ツアーの内容は?
① 軍艦島コンシェルジュは、軍艦島デジタルミュージアムの見学が含まれていたり、
② 軍艦島上陸クルーズは、高島に立ち寄ったり…と、
プラスで見学を楽しめるプランになっている会社も。
また、天候の影響で上陸できなかった場合の
各社の対応についてもチェックしておきました。
結局このツアーにしました!
ということで、人によって、コスト重視か?内容重視か?など
さまざまなポイントを比較して決めることになると思うのですが、
結局、私たちは
① 軍艦島コンシェルジュ のスーパープレミアムプランを予約しました!
コストはかかってしまいますが、
事前に窓際の席(景色が見れた方が酔いづらいので)を指定して予約できるし、
船の2階デッキも利用できる(風にあたれる)ということで、
安心料だと思うことにして、
乗り物酔い対策をがっつり重視して(笑)選択しました。
さらに、軍艦島デジタルミュージアムの見学も含まれているので、
上陸前に勉強してから船に乗れる、というのも嬉しいポイントでした。
軍艦島デジタルミュージアムを見学
当日の朝、幸いにもお天気は上々。
午前の便を予約していたので、長崎駅からタクシーに乗って、
ツアーの集合場所にもなっている「軍艦島デジタルミュージアム」へ向かいました。
9時からこちらで見学をしながら、乗船時間まで過ごします。
ここでは、海底炭鉱の島として栄華を極めて、
日本の近代化を支えた軍艦島での暮らしや、
閉山までの流れについて知ることができました。
当時の部屋の中を再現したエリアや…
急こう配の階段(地獄段)を再現したもの、
当時実際に使われていたものが展示されていたり。
全長30mのスクリーンでは、プロジェクションマッピングを使って、
中学生まで実際にこの島に住んでいた、という方の説明を聞きながら
映像を楽しむことができました。
プレミアム&スーパープレミアムで予約した人は、
3階にある1/150のジオラマのエリアに集合し、お話を聞いてから…
スタッフの方に案内されながら、
乗船場所まで5分ほど、ぞろぞろと遠足みたいに歩いていきました。
いよいよ乗船、船内の様子
常盤桟橋に着くと、JUPITER(ジュピター)に乗り込みます。
2階建ての船で、ボトムフロア(下)と1階がスタンダード用フロアで自由席、
2階がプレミアム&スーパープレミアム用フロアで指定席になっています。
2階は、1つずつの座席が決して広くはありませんでしたが
窓から外が見られるのと、
指定席なので、家族で間違いなくまとまって座れる安心感がありました。
座席前方にはディスプレイがあって、
往復の移動中も、ガイドの方のお話と映像を見ながら過ごすことができます。
プレミアムエリアは、フリードリンクになっていて、
温かい飲み物と冷たい飲み物がありました。
少し寒かったので温かい飲み物が飲めたのは助かりました。
(お手洗いも2階にあります)
また、スタンプカードは、3回乗ると次の乗船が無料になるんだそうです。
ラスクが配られました。これが…
開けてみたら真っ黒でビックリ!
デッキで風にあたりながら、甘いラスクと温かいお茶を飲んで、
乗り物酔いを心配していたのが嘘みたいに、リラックスして過ごしてました。
とちゅう、キャンディも配られました。
酔ったらいただこうと思って、復路まで大事に持ってましたが
結局、最後まで乗り物酔いはしませんでした。
飲み薬のおかげ…もあったかもしれませんが、ちょっと心配しすぎだったかな?
軍艦島に上陸!
長崎港を眺めながら…軍艦島目指して出発です。
途中、三菱の造船所や女神大橋を眺めながら…
約45分ほど乗っていると、軍艦島が見えてきました。
まずは島の周りをぐるりと回って、外側から見学。
学校や病院、神社、映画館…と船内アナウンスでずっと説明してくれていました。
ドルフィン桟橋に接岸して、いよいよ上陸です。
見学通路は決まっていて、第1~3まで、
それぞれの見学広場で説明を聞くことができます。
当然ながら、それぞれの建物や場所にストーリーがあって、
資料を見ながらいろいろなお話を聞くことができました。
この小さな島に、当時は、
小中学校、病院、映画館、食堂、プール、神社、商店、パチンコ屋…とあり、
過酷な作業をする中でも、当時としては都会的な生活ができたといいます。
今や廃墟となってしまっていますが
「そこに」沢山の人たちが自分と同じように(同じではないけど)
人生を送っていたのかと思うと、
なんとも複雑な気持ちにもなりました。
今も、現在進行形で崩落している箇所があるようで、
「この間まで崩れていなかったのに…」というところも。
世界文化遺産に認定されたことは、誇らしいことだろうな、と思うと同時に、
日に日に、自分の過ごした大切な場所が壊れていくというのは、
どんな想いだろう…なんてことも考えながら、船に戻りました。
子どもたちは、またここを訪れることがあるかもしれません。
その時は、軍艦島はどんな姿になっているのでしょう。
短いツアーでしたが、
この島の過去を学び、未来を想像して、
なんとも複雑な気持ちにもなりましたが、
「行っておいて本当に良かった」と思いました。
軍艦島上陸ツアー:軍艦島コンシェルジュ
住所:ミュージアム 長崎県長崎市松が枝町5-6
(専用駐車場は無いため近隣の有料駐車場を利用します)
電話番号:095-895-9300
時間:ミュージアムは9:00~17:00
船の出航時間は10:30頃、13:40頃の2便
料金:大人:5,000~11,000円 中高生:4,000~10,000円
小学生:2,500~8,000円 未就学児:1,500~2,000円
+上陸料 大人・中高生:310円 小学生:150円 未就学児:無料
ホームページ:https://www.gunkanjima-concierge.com/
▼▼▼九州半周旅の体験レポート(クチコミ)はこちら▼▼▼